丹波屋探訪記

・たばこと塩の博物館-墨田区-・

こんにちは!

今年の寒さが特別に感じられるのは私だけでしょうか?何か毎年同じ事を言っているようですが、1月の下旬から特に冷え込んでいるような気がします。この様な寒い時期は街歩きにはあまり向かないとは思うのですが、少し寒さが和らいだ時の街歩きスポットをご紹介します。丹波屋本社のある日本橋横山町から両国橋を渡った墨田区。墨田区には『江戸東京博物館』をはじめとして『相撲博物館』『江戸木目込人形博物館』等大小多くの博物館があります。今回ご紹介するのは、丹波屋と深い関係のある『たばこと塩の博物館』です。

最寄り駅 都営浅草線の本所吾妻橋駅を降り、いかにも下町という雰囲気の通りをスカイツリーを左手に見ながらゆっくりと街を観察しながら歩きます。途中には行列の出来る海鮮丼で有名なお店などもあり、今度は噂のデカ盛りを堪能したいと思いながら、15分ほどで到着。運動不足の自分にはちょうどいい距離です。
この博物館は、もとは渋谷区にあり2015年にこの場所に移設されました。その為、展示方法なども工夫され映像や実物大の展示物など、ぶらりと寄った人にも非常に解りやすく、もっと深く学びたい方にも対応できる施設となっています。

丹波屋は元禄3年(1690年)に日本橋横山町に煙管問屋として創業しましたが、館内にはその当時の煙管問屋のお店が再現され、販売方法や、煙草の加工の過程を知ることが出来ます。
煙草は日本に1600年頃伝来し、江戸時代に庶民の中に溶け込んだ嗜好品です。丹波屋の創業者初代五郎兵衛は、いち早くその将来性を感じて喫煙具である煙管の商いを始めました。
時代の流れを読み即座に商売替えをする柔軟性は、戦後たばこの衰退を見越し雑貨業に転業したことにもつながっていると思われます。

私が訪れた時期の特設展示場で『世界のライター展』が開催されていました。色々と進化をしたライターの歴史の最後に100円ライターが展示されているのを見て、現会長が雑貨業への転業を決断した理由をまじまじと感じる事が出来ました。

昭和の時代のブースには、昭和30年代に丹波屋本店の店頭に設置されていた様なたばこ販売コーナーも見ることもできます。もうあまり見ることが無くなった煙草に関する資料や展示物は、昭和の時代を懐かしむ私の世代には癒しの空間と言えます。

『たばこと塩の博物館』ということで、塩に関する展示も充実しており、ちょっとした知識と教養を身につけるにはうってつけの博物館だと思います。

丹波屋にお越しの際、寄り道して下町の街歩きは如何でしょうか?

今回はO.Sがご案内・お届けしました。

たばこと塩の博物館
〒130-0003東京都墨田区横川1丁目 16-3
押上(スカイツリー前)駅 12分
本所吾妻橋駅 10分
たばこと塩の博物館