こんにちは!
猛暑が続く中、私は丹波屋2階売場和陶器担当者とともに波佐見焼の取引先を訪れました。こだわり陶器を直に感じることが出来る商談は私たちにとって待ちに待った楽しい時間です。そこにはカタログでは決して伝わらない、実物の触感、重さ、そして手に馴染む感触が広がっています。
波佐見焼の歴史は、遥か昔から始まりました。その源流は1592年の朝鮮出兵にまで遡ります。この出来事によって陶工が長崎にやってきて、その技術が地元の窯業と融合。こうして波佐見焼が誕生しました。時は流れ、1630年代には陶石の発見が波佐見焼の未来を磁器の道へ導くきっかけとなりました。その結果、この土地は磁器の生産拠点として確固たる存在感を手に入れることとなりました。その後も、波佐見焼は輸出市場を開拓し、国内外で高い評価を受け続けました。有田焼と共に、波佐見焼は「有田焼」として国際的な名声を築いていきました。そして、時が進み、2010年には新たなブランド「HASAMI」が登場。その斬新なデザインは多くの人々の心をつかみ、波佐見焼の名を一段と高める要因となりました。
取引先様の展示会の準備が行われるショールーム中を通り過ぎ、コンテナが並ぶ奥のエリアへと進んでいきました。目の前に広がるのは、数々の陶器の世界。生産が終了したものから、歴史の息吹を感じる作品、そして新たなアプローチが試みられたものまで、多彩な品が目に飛び込んできます。その陶器たちは、職人たちの情熱が込められたものばかりで、触れる度にその温もりを感じることができました。私たちは陶器を傷つけないない様、アクセサリーを全て外した手で、一つ一つ陶器を拝見させていただきました。
この日の目的は、【波佐見焼飯碗掘り出し市】を開催するにあたり、食卓を華やかに彩る飯碗を探す事でした。美味しいご飯の季節に向けて、多様な色とデザインが楽しめる飯碗を仕入れました。その選りすぐりの品々は、8月下旬から丹波屋の2階売場の店頭に並ぶ予定です。在庫数には限りがありますので、ECサイトではご紹介できないかもしれません。ぜひご来店していただいて、お気に入りの飯碗を見つけてみてください。波佐見焼の深い魅力を必ず感じ取っていただけると思います。
今回は和の小物大好きMKが担当しました。