NEWスタッフいちおし

・自然と調和した温かな手づくり陶器 わかさま陶芸さんへお邪魔しました!

こんにちは、CFです。

9月27日の晴天の日、日頃お世話になっている取引先であるわかさま陶芸さんの栃木県芳賀郡益子町へ工場見学に行ってきました。益子町は江戸時代末期から陶器の産地として知られ、現代でも自然と調和した温かみあふれる益子焼が評価されています。車で東京から益子町へ向かう道中は、稲穂の実りや車道に落ちている毬栗から、都会よりも色濃い季節の変化を感じました。緑に囲まれた工房らしき建物が見えたところで車を停め、降りてみると虫の声が聞こえ、9月の終わりとはいえ日差しの強い日でしたが風は涼やかであり、わかさま陶芸さんが、この自然豊かな地で陶器作りに取り組んでいるということに感心しました。
到着した私たちを“親方”と呼ばれる若林社長が笑顔で出迎えて下さり、1時間以上にもわたって工房を案内して下さいました。


工房が土地の傾斜にそって2か所あり、若林社長がひとりで作陶していた時から使う、古い工房のほうからご案内頂きました。工房の壁には、寒さを和らげるために貼ってみたという発泡スチロールがあったり(効果はあまり感じられなかったそうです!)、土や釉薬がついた道具類、様々なところから30年にもわたる工房の歴史を感じました。斜面をあがると新しい建物があり、増設のおかげでわかさま陶芸さんの生産量もUPしたそうです。弊社でもたくさんの方々の支持のあるわかさま陶芸さんの器なので、増設については必至のことだったのではと思いました。作業場も窯の数も増えたんです。
新旧の工房の中は、沢山の方がそれぞれの作業されていました。わかさま陶芸さんの器が手作業で作られる部分が多いことは知っていましたが、聞くのと見るのとは大違いでした。全ての工程は紹介できませんが、少しだけ、今回のブログでご紹介します。

まずはこの作業、マグカップの取っ手をつける作業です。手でさっと土を手に取り、こねて細長く伸ばした棒状のパーツをいくつか作ってから、カップの本体にパーツの片側の端をくっつけてから、くるりとカーブをつけて、もう片方の端をくっつけて、形を整えて完成します。ここで驚いたのは、作業で土の重さをはからないこと。お寿司職人さんのように、覚えているそうです。 マグカップのカーブも、何か目安にしているのかと思いきや、特にはなく。まだ若い職人さんに見えたので、本当にすごい…!

また、弊社で人気のある“しのぎ”の形の器、器の端やカップの表面にある幾筋もの溝が、素敵ですよね。この溝があることで、手の馴染みもよくなっているように感じます。この溝は、一本一本ていねいに手作業で彫られています。一周回って合わさるところでは、少し調整がいるのだとか。もし、お仕入れくださっている方は、この手仕事のしのぎをぜひ確認してみて下さい。器への愛着がより増してしまいそうです。

わかさま陶芸さんの食器で、植物の柄やレースの柄、動物の柄など、印象に残る柄の器は、型から作られています。沢山の柄があるので、何人かデザイナーさんがいるのかと思いきや、一人の方がデザインから石膏型の作成まで手掛けられているのだとか。いっしょにいったMKがとても熱心に話を聞いていました。アイディアが豊富で驚かされます。

自然の中で手づくりされる器の温かみや、本物の陶器の魅力に触れることができました。1時間以上にわたり工房を案内して下さった若林社長、忙しい中作業の手をとめて工程を丁寧に説明して下さったわかさま陶芸の皆さん、この貴重な体験をありがとうございました。

最後に、出荷作業のところに丹波屋へのコンテナを見つけて、わかさま陶芸さんの皆さんの手仕事をみたあとだったこともあり、一層嬉しくなりました。これからも、わかさま陶芸さんの自然を感じる陶器を皆様へご紹介してまいります。

わかさま陶芸さんの商品はこちらから(新商品近日中に入荷します)⇒  お仕入れ.NET